中村シュフの日刊『主夫の友』
家政学科を卒業し、芸人を経て、家庭に入りました。お父さんにもなりました。【長女(11歳)・次女(9歳)・三女(5歳)】
ツイッターもはじめました。@nakamura_syufu
エッセイ集
『主夫になってはじめてわかった主婦のこと』
絶賛発売!
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2023.11.11 Saturday
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「僕で良ければ」
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100均の店頭ディスプレイの変化と同じスピードで、三女が通う幼稚園でもあっという間にハロウィンからクリスマスへと準備が進む。12月にあるクリスマス会に向け保護者たちが衣装作りに取りかかる。クラス毎に男女別のダンスグループと男女一緒の劇グループの三つに別れるのだが、今回三女は女の子ダンスグループとなった。
衣装打ち合わせ当日。園児用の小さなイスに腰をおろし、ママさんたちと挨拶を交わし、担任の先生からの話を受けて、打ち合わせがスタート。「どうしても手作りしたい人います?」「LINEグループ作りますね」「このサイト共有して見れますか?」僕以外のママさんたちがサクサク話を展開してくださり、無事にメインとなる衣装購入の算段がつく。ありがたい。
主夫生活の中で「僕以外みんなママさん」みたいな集まりを今まで何度も経験してきたけど、最近色々と考え過ぎてしまい立ち振舞いがスッキリしない。「どうせパパさんだから娘さんの服のサイズとか分からないでしょ」って育児ピンチヒッター扱いされるのも不本意だし、かといって「ぐいぐいくるじゃん気持ち悪いな」って思われるのも悲しいし、そもそも「なんで男の人がいるの」って僕の存在自体が迷惑をかけてる可能性もあるよなって考えてしまう。話し合いも終盤にさしかかり先生からグループのリーダーを決めてくださいとの促しがあった。一瞬にして漂う牽制の雰囲気。あまり発言をしてない僕がやるのはどうかと思いつつも、なんとなく唯一の男性である僕がやってくれたらいいのにの空気を感じつつ、いやいや男女関係なく適任者がいるんじゃないかなとも言い出せねまま、結局「僕で良ければ」ってよく分からない感情で手をあげていた。リーダーを引き受けたことに皆さん感謝してくれたけど、全然何もできていなかったし本当に僕でいいんですかの気持ちしかなかった。もちろんこの流れに関して本当に本当に嘘じゃなくママさんたちにどうこう言いたい気持ちなんて微塵もなくて、ただ手をあげた後も僕の中に色々な感情が歯医者の麻酔みたいに痛く重くゆっくりと広がっていった。
班長、学級委員長、部長、生徒会長。今まで「長」が付く役を比較的やってきた人生でした。正直「長」をやる自信もあった。所属したグールプを構成するみんなが楽しく目的達成できるような、ユーモアと傾聴力と柔軟性と責任感があると自分で思っていた。でも今回の「女の子ダンスグループ“長”」になったことで、今まで僕が「長」になれたのは「男社会における男」って理由だけじゃないかと考えてしまった。小学校の時の学級委員だって男女一名ずつじゃなかったら優秀で適任な女の子が二人選ばれていたかもしれない。僕じゃなくて。
中学の時の生徒会長だって現在のような社会状況であったなら、しっかりした考えを持って選挙に挑んでいた対立候補の女の子が当選していたかもしれない。僕じゃなくて。
男子高校山岳部部長も、高校生に至るまでの男社会の中で獲得してきた勘違いの自信によるおっちょこちょいで引き受けてしまっただけで、等身大の力量を裸眼で見れていたらおこがましいと辞退していたかもしれない。僕じゃないと。
「女の子ダンスグループさん」のLINE上には、打ち合わせの時と同様にママさんたちの推進力のおかげで順調に可愛い衣装がそろいました。ありがたい。僕はといえばLINEでも打ち合わせの時と同様に発言が不快感を与えてしまわないかと躊躇逡巡してしまっている。情けない。でもひょっとしたら次のような考え方はできないかしらと自分自身に言って聞かせてみる。
女性だけのコミュニティで誰か一人を「長」に選び活動をすることは僕が思っている以上に難しいのではないか。だから僕が「長」になることは相応しい能力が無かったとしても「女性ではない」という存在だけで役に立っているのではないか。「長」に納まってさえいればみなさんが活動しやすいのではないか。そうであるならばこの先万が一何らかのトラブルが発生して手違いに手違いが重なって女の子ダンスグループの衣装が「徹子の部屋」出演時のレデー・ガガさんみたいな奇抜なものになってしまったときに「男の人がリーダーだからだね」って僕を悪者にしてくれたら良いなとさえ思ってしまう。気持ち悪いのだけれどもそう。それでみんなが揉めずにすむなら「僕で良ければ」で良かったのだとやっとこ思えそうです。
ごめんください。
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2021.06.25 Friday
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各自確認する
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どちらかと言えばまずは着替えてほしい方、中村シュフです。
雷、雨、次女のお迎えからダッシュで帰ってきて玄関になだれ込む。次女と三女が靴も脱がずにおへその確認をしているのが可愛いかった。念のため僕も確認した。みんな無事でした。
ごめんください。
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2021.06.22 Tuesday
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許可局の夏、日本の夏。
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どちらかと言えば多めに茹でる方、中村シュフです。
届きましたー!TBSラジオ『東京ポッド許可局』の許可局そうめん!かわいいー!品がいいー!夏の贈り物にちょうどいいー!包装紙をブックカバーとかにしようかしら♪
ごめんください。
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2021.06.19 Saturday
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「withnews」に中村シュフの記事が掲載!
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どちらかと言えば主夫について語る方、中村シュフです。
中村シュフの記事が朝日新聞社の「withnews」に掲載されています。主夫になって気がついたことをあれこれと。読んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ごめんください。
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